・・・・・何年もかけて、治癒を経験した多くの男女に面接してきた私は、「こいつと戦う」という態度が、望ましい結果を得るための最良の方法ではないと考えるようになった。
治癒系の活性と正確に相関関係をもつ心理状態というものがあるわけではないが、面接した多くの男女に共通していたのは、病気と戦うよりむしろ病気を受けいれるという姿勢であった。
病気の受容は、じつは自己の受容という、より大きな受容の一部であることが多い。自己の受容は重要なこころの転換のあらわれであり、パーソナリティの変容がはじまり、それによって病気の治癒がはじまる転換のあらわれなのである。
・・・・・ほとんどの人は受容の姿勢で人生を送ろうとはしない。反対に、意志に負担をかけることで出来事を自分の都合に合わせ、状況を支配しようとして、たえず対決の姿勢をたもっている。
古代中国の哲人・老子によれば、そのような姿勢はいのちの道(タオ)とは正反対のものであり、その姿勢に執着する者は滅びなければならないという。
受容、屈服、降伏.....なんと呼ぼうと、そのようなこころの転換が、治癒の扉をあけるマスター・キーなのかも知れない。
アンドルー・ワイル「癒す心、治る力」より
※本日のちょっといい話 132 の再掲載です。













































































































































































































































